そして、FWの岡崎慎司も2試合連続の先発出場を果たした。4-4-2の2トップの一角に入ると、「最前線のFWジェイミー・バーディー」と「4枚の中盤」の間(あいだ)を疾走。「とにかく前から(敵を捕まえに)行こう」というクレイグ・シェイクスピア暫定監督の指示どおり、日本代表FWは積極的にプレッシングに参加した。敵との間合いを詰めてボール奪取を試みれば、マーカーの動きを事前に察知してチェイシングもする。こうした献身的な守備のおかげで敵のパスが乱れ、後方にいる味方がマイボールにするシーンもあった。
岡崎いわく、「『チームが勝つために』と思っているぶん、守備から入ろうと考えていた」。ゴールには絡めなかったが、昨季のプレースタイル――つまり積極的なプレッシング→ショートカウンターでゴールを狙うサッカーに立ち戻ったレスターの中心に、岡崎がいたのは間違いない。そんな岡崎を、シェイクスピア暫定監督も高く評価しているという。日本代表FWは言う。
「(シェイクスピア)監督は、昨シーズンのやり方を求めている。今シーズンはちょっと(ラニエリ)監督もいろいろ試行錯誤して、迷うところがあったと思う。迷っていたのを側で見ていただけに、シェイクスピア監督も『ここで落ち着くな』と思ったのではないか。いろんなチームをコーチとして見てきて、そう判断したんじゃないですかね。
(シェイクスピア監督は)自分のよさをしっかり理解してくれている。そういうことを試合前にも言ってくれる。『バーディーとお前のプレッシャーは、確実にこのチームの助けになるから』と。『それは絶対』という感じですね。
(ラニエリ監督時代は)チームの重心を後方に置いていた。だから、僕のプレスも意味がなかった。今はプレスをかけるぶんだけ、後ろの選手がついてきてくれる。そこが(以前と比べて)一番よくなったという話をしています」
振り返れば、ラニエリ解任直前の「岡崎の立ち位置」は極めて微妙だった。レギュラーから外され、ベンチ暮らしが続いた一番の理由は、ラニエリがチームに求めるプレースタイルに他ならなかった。
5バックの「5-4-1」や中盤ひし形の「4-3-1-2」など、布陣をコロコロと代えて迷走したイタリア人監督のプライオリティは「失点しないこと」。昨季のプレッシングサッカーから離れると、DFとMFでガッチリと守備を固め、ボールを奪ってからのロングカウンターに活路を見出すようになった。
そのため、FWには個の力で打開できるアタッカーを配置した。こうなると、同じFWの岡崎の役割は限定される。「速さ」や「高さ」とった他者を圧倒する個の力を持たないことから、必然的に出場機会が減少したのだ。
実際、過去の談話を紐解くと、苦悩の跡がうかがえる。途中交代でピッチに入ったプレミアリーグ第23節のバーンリー戦(1月31日)後には、次のように話していた。
「(昨季は)自分たちでペースを握るというより、相手にサッカーをさせておいて、(ボールを)獲ったら速く攻める、という試合だった。でも、このサッカーだったら、『自分は何をすればいいんやろ?』と(ベンチから)見ながら思っていて。(ピッチに)入っても、なかなかイメージがわかなくて……。こんなに何もできなかった試合もあまりない」
ラニエリが解任され、助監督のシェイクスピアが暫定監督に昇格したのを機に、チームは昨季のプレースタイルに立ち戻った。結果、献身的に走り回る岡崎の存在価値が再評価されたのである。
だが、それでも背番号20は現状に満足していない。ハル戦でも取材エリアに姿を見せると、まずは大きなため息。12月3日のサンダーランド戦から遠ざかるゴールを、この試合でも奪えなかったことがその理由だ。前後半に1度ずつクロスから得点チャンスが舞い込んだが、いずれも決めきれなかった。
自分が信じていたとおり、献身的な仕事がこのチームには必要だと思う。それをやりながら、そこ(ゴール)を目指すという、昨季で見えた課題をまたトライしていきたい。確実にゴールを決め、確実な存在になれるよう努力していきたい」
レスターの次戦は、3月14日に行なわれるセビージャとのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦・第2レグ。この試合まで10日ほど空くため、レスター一行は温暖なドバイで4日間のミニキャンプを張る予定だ。トレーニングだけでなく、チーム全員でゴルフや食事もして英気を養うという。
「(プレミアでは)下位のチームが勝ち上がってきているので、彼らとの差を広げたい。今日の試合に勝てたおかげで、もしかしたら次のセビージャも(先発で)いけるかもしれない。ここはメンバーを代えずにいってもらえれば(チャンスはある)」
向上心の塊(かたまり)である岡崎は、得点を奪えなかったことに悔しさを露わにしていた。しかし、よくよく考えれば、出番がなければネットを揺らすこともできない。加えて、監督交代を機にチームは2連勝。しかも、試合内容も悪くない。連勝したことで、シェイクスピアが正式に監督に就任することも有力視されている。
日本代表FW、そしてレスターにとっても、ラニエリの解任が風向きを変える転機になったのは間違いないだろう。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170307-00010003-sportiva-socc&p=3
いや、見事に回復したろ
去年優勝の直後から「連覇は無理」と自他ともに認めてたのに
なんで去年の成功システムを破壊してしまったんだろう
岡崎バーディーのラインを残せば今でも上位だろうに
レスターが今年も上位いけるとか本気で思ってたのか…?
7位くらいを狙えたと思うよ
この2試合前からプレッシングかけてるけど
これを序盤からCLと並行してたらシーズン終盤には息切れしてたと思うけどね
層薄いし
今期も昨季と同じやり方で入ったんだよ。でもプレスかけてもカンテの場所でボール奪えなくて
結果もでない状態が続いたから試行錯誤を始めた。
ラニエリが動いてダメにしたんじゃなくて、ラニエリが動いてよくしたところを誰も見ようとしないだけ。
去年と同じでカンテとかもいなけりゃすぐに対策されるだろ
岡崎はコース消しながら追走
後ろで引っ掛かけてカウンター
時間掛けたらマフレズ
これしかないよな
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