最近30日ではプレミアリーグ5試合にフル出場してチームは2勝1分け2敗。8失点を喫しているが、第32節のウェストブロミッチ戦でハル・シティ戦は無失点だった。なお吉田はクリスタルパレス戦で勝利を呼び込む1得点を挙げている。ディフェンスラインを統率しながら時に堅実に、時に粘り強い対応を披露しているが、相手に押し込まれた状態から失点シーンに絡むケースも見られた。
サウサンプトンでの5シーズン目も残り5試合を残すのみとなった吉田が、さらなる高みに到達するために重要なこととは? 30日間のパフォーマンスを振り返り、今後の課題を考える。
▽4月5日(水)プレミアリーグ クリスタル・パレス戦
試合結果:3-1(勝ち)
90分(フル出場)
評価:6.5
残留圏ギリギリの相手との対戦だったが、長身でパワーもスピードもあるクリスティアン・ベンテケの対応に苦しみ、クロスに対してエリア内でマークできず先制点を奪われた。しかし、そこから粘り強い守りで追加点を許さず、終盤の84分にセットプレーのセカンドボールからこぼれ球を押し込む形で殊勲の逆転ゴールを決めた。守備面は完璧ではなかったが、トータルでは勝利の殊勲者と言ってもいい働きだった。
▽4月8日(土)プレミアリーグ ウェストブロミッチ戦
試合結果:1-0(勝ち)
90分(フル出場)
評価:7.5
キャプテンマークを巻いての試合は前半にヨルディ・クラーシのミドルシュートで決めた1点を吉田が統率するディフェンスラインと、GKフレイザー・フォスターのビッグセーブで守り切った。相手の大型FWサロモン・ロンドンを空中戦で封じ、ラストパスを鮮やかなインターセプトでカットするなど獅子奮迅の働きを見せた吉田。「フレイザーが神がかっていた」と自信のTwitterで守護神を称賛したが、吉田の堅実で時に勇敢な対人守備なくして1-0の勝利は考えられない。
▽4月15日(土)プレミアリーグ マンチェスター・シティ戦
試合結果:0-3(負け)
90分(フル出場)
評価:5.0
前半は吉田が統率する守備陣がシティ攻撃陣をよく抑えたが、CKから吉田がマークに付いていたDFヴァンサン・コンパニに決められて均衡が破られる。そこから吉田がオーバーラップから惜しいヘディングシュートを放つ場面もあったが、カウンターから追加点を浴びて最後にはクロスからセルヒオ・アグエロにダメ押し弾を浴びた。0-1にされてからは吉田個人より、チーム全体が後手に回る状況になってしまったことが度重なる失点の要因だが、それだけに先制点を奪われたシーンの対応が悔やまれる。
試合結果:2-4(負け)
90分(フル出場)
評価:5.5
前節のシティ戦に続き、強豪を相手に大量失点を喫したが、中盤がなかなか機能しない中で吉田の粘り強い対応がチームを救うシーンが目立った。先制点のシーンでは、ペナルティエリア内の深い位置でボールを持つジエゴ・コスタにやや余裕を与えてしまい、エデン・アザールへのアシストにつながった。この失点に関しては吉田の責任も小さくない。
ヴィクター・モーゼスの一瞬の仕掛けに何とか付いていきながらもゴール前に折り返されたシーンもあった。またカウンターに対するクリアの判断を誤り、2次攻撃からピンチを招いたシーンもあった。そして4失点目はジエゴ・コスタに付きながらシュートを打たれた形だった。そうした個別のシーンを拾っていけば問題もあったが、ディフェンスラインが常に深い位置での対応を強いられる状況の中で奮闘したことは失点数で切り捨てずに評価したい。
▽4月29日(土)プレミアリーグ ハル・シティ戦
試合結果:0-0(引き分け)
90分(フル出場)
評価:7.0
プレミアリーグ通算100出場となる記念の試合で安定した守備を見せ、後半アディショナルタイムにはPKを獲得。キッカーのドゥサン・タディッチが決められずに勝利をつかめなかったが、個人のDFとしても守備のリーダーとしても高いパフォーマンスだった。ハル・シティは下位だがサイドを起点とした攻撃には迫力がある。アタッカーの仕掛けに加え、クロスに対しても堅実にはね返せる吉田の貢献は非常に大きい。
また相手との関係もあるが、シティ戦やチェルシー戦よりラインの押し上げも良く、中盤とディフェンスラインも良い関係でバイタルエリアのスペースを消すなど、波状攻撃から自陣で守備陣がバタバタするシーンもあまり見られなかった。そうした守備陣全体のパフォーマンスを支えた意味でも高く評価したい。勝利で追われていれば最高だったが。
■今後の課題
2012年の夏にオランダのVVVフェンロからドーバー海峡を渡ってから5シーズン。ベンチを温め続けたこともあれば、ケガでの離脱、そして本職ではない右サイドバックでの出場が続いた時期もあった。そうした状況でも心折れずにチーム内競争に向き合い、サウサンプトンのディフェンスラインに欠かせない存在として記念すべきプレミアリーグ100試合目を迎えたことは称賛しかない。
継続的にインテンシティの高いゲームに出続ける中で、ポジショニングや対人のミスが失点に直結する確率は大幅に減り、インターセプトやブロック、クリアといった直接的なプレーでチームを救うシーンは少なくない。それでもゴール前に押し込まれ続ければ、ちょっとした対応の遅れや厳しさが足りないところから決定的なシュートに持ち込まれてしまうシーンも出てくる。
特にマンチェスター・シティやチェルシーといった“格上”の相手に対しては、吉田のクリア能力や守護神フォスターのセービングを持ってしても、全てのシーンを防ぎ切ることはできない。もちろん、そこで少しでも厳しく、しかもファウルにならないように対応し、守備の勝率やクリアできる割合を増やす努力は必要だ。ディフェンスラインの統率者としてプレッシングをサポートし、相手アタッカーの出どころを封じていくためのクオリティーを、さらに引き上げられれば、ゴール前の苦しい対応の局面も減らすことができる。
そうした、さらに突き詰めてほしい要素はあるが、何よりシーズンの残りをクラブの中心選手として戦い抜き、レギュラー候補として来季の構想につなげること。それは年齢的にキャリアのピークを迎える吉田がさらなる高みに達し、それがアジア最終予選を経てロシアを目指す日本代表のディフェンスにも大きなプラスをもたらすことになる。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170503-00000006-goal-socc
どう考えても日本歴代NO.1のDFなのに
間違いないけど、軽いプレーが悪目立ちするからね
マルシャルだかにカットされて点取られたプレー見たら、
ベンチに入れる価値もないと思われても仕方ない
ハイボールを弾き返すのとスイーパー的な動きはいいんだけど
1対1にさらされた時の対処は監督からすれば物足りないだろうね
引用元: http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/mnewsplus/1493783247/
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