甲府戦も内容的にはC大阪が圧倒した。序盤こそやや硬い入りを強いられたものの、最前線に陣取る杉本健勇、山村和也中心に起点を作り、たびたびゴールに迫っていく。キャプテン・柿谷曜一朗も43分に一瞬の動き出しから前線へ飛び出して決定的シュートを放つなど、いつ得点が生まれてもおかしくない状況だった。
迎えた後半開始早々の48分、彼らは待望の先制点を奪うことに成功する。中盤での山村の落としから柿谷がフリーでボールを受け、鋭いスルーパスを前線に送った。これに反応したのが杉本。前節・ガンバ大阪とのダービーでも2得点している大型FWは、相手守護神・岡大生の動きを冷静に見ながら左足を一閃。「たぶんワンタッチで来るなと思って信じて走った結果、ホントに(ボールが)来た。GKと一対一だったので、冷静に決められましたね」と本人も狙い通りの得点だったことを明かした。尹晶煥監督にとってもここまでは完璧なシナリオ通りだったに違いない。
韓国人指揮官が好調の関口訓充を早めに下げ、左大腿四頭筋損傷から前節復帰した清武弘嗣を59分に投入したもの、清武のチーム融合を促進させ、新たな攻撃リズムを構築したいと思ったからだろう。ところが、背番号46がピッチに入るや否や、彼は阿部翔平にファウルを与えてしまう。軽く手が当たるようなプレーではあったが、この日の廣瀬格主審は手を使うファウルを非常に厳しく取っていた。不運ではあったが、このFKがC大阪の命運を分けることになってしまう。これを名手・兵働昭弘が蹴り、DF畑尾大翔が飛び込まれ、打点の高いヘッドを決められたのだ。「僕の不必要なファウルで失点を食らったんで、申し訳ない気持ちです」と清武は落胆を隠せなかった。
こうなったら攻撃面で貢献するしかない。「ご覧の通り、清武はゲームのリズムを作ることに関しては関口より上」と尹晶煥監督も語った通り、彼が入ってからのC大阪攻撃陣は中盤を流動的に動いて小気味いいパス交換やコンビプレーを随所に見せていた。清武→松田陸→杉本→ソウザとつながった38分の得点機、あるいは清武→柿谷→木本恭生とパスが渡ってGKと一対一になった決定的シュートなど、C大阪は数多くの見せ場を作り出した。だが肝心の1点が奪えず、最終的に1-1のドローという悔しい結果に終わった。とはいえ、関口と清武の特徴の違いを最大限有効活用できれば、攻めのバリエーションが際限なく広がっていく…。そんな可能性が感じられたのは大きな収穫だ。
「タテに行くクニ(関口)君と、中も行けてスルーパスも出せてFKもあるキヨ君はやっぱり違いがある。(海外や代表で)あれだけやってきた選手でもあるから、ゲームの流れが悪い時はちょっと下りてきてゲーム作るのもできるんで、キヨ君が試合にいるかいないかでは全然違うとは思います。キヨ君にはできるだけ攻撃に専念してもらいたいんで、守備の部分は自分たちがうまくやっていきたい」とロンドン・オリンピック代表、日本代表、ハノーファーとC大阪で長年コンビを組んできた山口蛍が強調するように、やはり清武には独特のオーラと存在感がある。その傑出した能力を周囲が引き出せるようになるには、もう少し時間がかかりそうだ。
というのも、今季のC大阪は清武不在の前提でチーム構築がスタートした。クラブ側は関口、清原翔平、丸岡満に加え、水沼宏太や福満隆貴といったタテに速い選手を補強。サイドアタッカー的なタレントを多く揃えながら、ボール扱いに長けた柿谷や山口、杉本、ソウザ、山村らと組み合わせていこうと考えていたのである。
その間に関口が右サイドに定着し、持ち前のスピードでいい味を出していた。サイド専門のベテランがいる方が、左の柿谷が絞った時に中が狭くならないし、個性や特徴も重なり合わなくていい部分がある。そこは尹晶煥監督も認めているところだ。関口を先発起用する形でチームのベースができつつあったのも事実である。
ボールを持ちたがる傾向の強い清武が右に入ると、柿谷、山口らも含めて中へ中へと行きがちになってしまう。そんな課題が甲府戦でも垣間見えた。しかしながら、清武が入ると高度な創造性を生かしながら、華麗かつ魅力的な攻めが構築できるというメリットもある。彼自身のコンディションがもう少しフィットしてくれば、彼らの連動性もより高まるはず。そうなれば、関口と清武を相手や状況に応じて使い分けることも可能になってくるだろう。
「クニ君はクニ君のプレーがあるし、僕には僕のプレーがある。その中で僕は自分の特徴を出せるようなプレーをすればいい。同じようなプレーをしようとは僕は思ってないです。今回(甲府戦)はなかなかボールが回ってこなかったので、自ずとボールサイドに寄って行っちゃいましたけど、そこは試合を重ねながらやっていきたいと思います。コンディションも徐々に上がってきたし、90分やれと言われれば行ける状態。僕自身も行きたいですけど、判断するのは監督。自分は次に向けてしっかりと準備していきたいと思います」と清武は自分のやるべきことを整理して、この先につなげていくつもりだ。
いずれにせよ、ハノーファーで背番号10を背負ってまばゆい輝きを放ち、欧州屈指の強豪クラブ・セビージャに引っ張られた日本屈指の司令塔をうまくチームに組み込んでいくことが、上位躍進の大きなポイントなのは間違いない。清武弘嗣の本領発揮によって、さらに劇的な化学変化を起こすセレッソ大阪をぜひとも見てみたい。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170427-00000025-goal-socc
ここまでシーズン0ゴールの前線の選手とかいらんだろ
得点力のない前線の選手は不要の時代なんだから無理やり使う必要なんてないんだからパンキにしとけばいい
セビリアはどうしたのかな?
移籍金6億円とは何だったのか
これが外人だったら前代未聞レベルでバカにされまくってたよね
上位のクラブなら香川より活躍できるとか言ってたよな?
セビージャならレギュラーは余裕って言ってたよな?
引用元: http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/mnewsplus/1493298794/
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