3月のワールドカップ最終予選で2連勝を収めた日本代表。久保裕也の台頭や日本代表通算50得点の大台に乗せた岡崎慎司らが結果を残す中、本田圭佑だけは取り残される形となってしまった。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は本田の重要性を強調してきたが、所属のミランではほとんど試合に出場できておらず、代表での出番減につながっていることを本人も認めている。ミランとの契約は今夏までとなっているが、次の移籍先は代表キャリアを左右することになるかもしれない。(取材・文:元川悦子)
2018年ロシアワールドカップ出場権獲得の大きな山場だった3月の最終予選・UAE(23日=アルアイン)とタイ(28日=埼玉)との2連戦。
9月のホーム初戦で屈辱的敗戦を喫したUAEを敵地で2-0で撃破した勢いを持ち帰った日本代表は、タイ相手に苦しみながらも4-0で勝利。勝ち点を16に伸ばし、早ければ8月のホーム・オーストラリア戦(埼玉)で6大会連続となる本大会出場への切符を手にするところまで来た。
最大の原動力となったのは、2試合で2ゴール3アシストと大爆発した23歳の新星・久保裕也(ヘント)だ。タイ戦の57分に挙げたペナルティエリア外側からの左足シュートはまさに圧巻だった。
「うまくスローインで相手を外せて、意外とフリーだったので。すごく冷静だったし、落ち着いて振り抜けました。迷いは全然なかったです」と堂々とした口ぶりで言い切る点取り屋の鋭いパフォーマンスは、新エースの風格十分だった。
その久保に刺激を受け、ベテラン勢も奮闘。タイ戦では香川真司(ドルトムント)が久保のクロスを岡崎慎司(レスター)がスラしたところに反応。巧みなキックフェイントで相手DFを翻弄して先制弾を奪った。岡崎も同じく久保の精度の高いクロスからダイビングヘッドを叩き込み、9試合足踏みしていた代表通算50点目をもぎ取った。
クラブで出場機会に恵まれない川島永嗣(メス)も前半アディショナルタイムに左足1本で相手のシュートを封じ、さらに後半終盤のPKもスーパーセーブ。そのPKを献上してしまった長友佑都(インテル)もクラブでの出番激減のうっ憤を晴らすかのように躍動感あふれるプレーで左サイドのアップダウンを繰り返した。
「クラブで出れなくてもしっかり練習してればコンディションをある程度保てるっていうのは僕自身、今まで経験がある。ホントに細かい積み重ねですけど、それを繰り返していれば急激にコンディションが落ちるってことはないんじゃないかと思います」と長友は語気を強めたが、彼と川島は2試合通してそれを実証して見せた。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170330-00010007-footballc-socc&p=1
そのベテラン勢の中でただ1人、取り残される形となったのが本田圭佑(ミラン)だ。今季のリーグ戦で5試合(うち先発1試合)しか出場しておらず、試合勘の部分が自分自身でも未知数であることを打ち明けている。
「サッカーって、大げさに言ったら10cmでゴールになったり、ボールを失ったり、ボールを取れたり、失点したり。この10cmを『感覚』って呼ぶのかなと僕は思ってる。この10cmは逆にこれでもかって準備してもダメな時はダメやし、当然試合をやってなかったら『やってみないと分かんない』ってなるよね」
本田の実績を高く評価するヴァイッド・ハリルホジッチ監督といえども、この状態では先発起用できない。UAE戦では久保が新天地ヘントでの7試合5得点の勢いそのままに凄まじい輝きを示したこともあり、タイ戦もスタメン返り咲きは叶わなかった。
66分に原口元気(ヘルタ)と交代出場するチャンスが与えられ、2戦連続で試合途中からピッチに立ったが、置かれた位置はハリル体制初の左サイド。「自分が左に行くかと思ったけど、本田さんがそのままステイしていたので、僕も右サイドのままだと思いました」と久保も戸惑いを打ち明けたが、本田自身にとってもサプライズだったに違いない。
左利きの彼にしてみれば、左サイドに陣取れば中にカットインしてシュートに持ち込むのは難しくなるが、逆に外から回り込んで突破やクロス、フィニッシュに絡めるようになる。実際、69分には酒井高徳(HSV)からパス受けて強烈なシュートを放ったが、惜しくもGKに防がれてしまう。80分にも左サイドをドリブルでえぐってファーサイドの久保につないだが、これも得点にはならなかった。
結局、指揮官は84分に久保と宇佐美貴史(アウグスブルク)を投入した段階で本田を右サイドに移動させたが、ハリルホジッチ監督にとっては「左で使える」という確証は持てなかったのではないか。
試合後には指揮官と本田が話し込む場面も見受けられた。「どうにかして本田を使いたい」というハリルホジッチ監督の思惑は随所に感じられるが、現状ではそれに相応しいポジションと役割が見つからないのが実情なのかもしれない。
重なる中村俊輔の姿。7年が経過し、本田はポジションを奪われる立場に
本田の現状は、2010年南アフリカワールドカップ直前にスタメン落ちしたかつてのナンバー10・中村俊輔(磐田)と重なって映るところがある。31歳だった当時の俊輔も2009年夏に移籍したエスパニョールで出番を失い、試合勘の不足が懸念されていた。
南アを代表キャリアの集大成と位置づけていた彼は危機感を募らせ、2010年春に古巣の横浜F・マリノス復帰を決断。そこから遅れを取り戻すようにワールドカップまでケガを押して試合に出続けたが、結果的にそれもマイナスに作用した。
岡田武史監督(当時)が戦い方を変えたことも災いし、ポジションもなくなった。本田はその先輩に取って代わるように1トップとしてチームをけん引し、ベスト16入りの立役者となったのだ。
あれから7年の月日が経過し、エースに君臨してきた30歳の本田は23歳の久保に定位置を奪われ、居場所がなくなりつつある。「今、(代表で試合に)出れてない現状はやはり自分がチームで出れてないことが1つの要因。この状況を打開する場がないので、『本田は一体どういうプレーをするのか』っていうことがみんな分からない。そこだけだと思う」と本田自身もミランでの苦境が代表での地位低下につながっていると認めている。
最悪の事態を回避しようと思うなら、かつての俊輔、あるいは今年2月に古巣・セレッソ大阪に戻った清武弘嗣のような選択をすべきだったのだろうが、本田は1月の移籍ではなく、契約満了の夏まで残留することを選んだ。
聡明な彼の頭の中では“3月と6月の代表シリーズはある程度、仕方ないが、夏に新天地へ赴いてから一気に巻き返せば、ロシアは十分間に合う”という計算がどこかにあるのかもしれない。
確かに代表で苦境に陥ったタイミングは先輩とは異なる。俊輔はコンディション不良とチームの戦い方の変化が南ア直前に集中したが、本田の場合は本番までまだ1年以上ある。
「最終予選の主力=本大会メンバー」という方程式が成り立たないことは、南アでも2014年ブラジル大会でも実証されている。本田にしてみれば、残された期間で輝きを取り戻せれば、ロシアでのリベンジを果たすという大目標には到達できるということなのだろう。
ただ、久保の成長スピードは予想をはるかに超えている。今回は出番なしに終わったがスピードという武器を持つ浅野拓磨(シュトゥットガルト)もいるし、未招集の選手には欧州で数字を残している南野拓実(ザルツブルク)らも控えている。
タイ戦で露呈したボランチの選手層の薄さとは対照的に、日本は2列目の選手層はとにかく厚い。「本田でなければならない理由」を示さない限り、世代交代に飲み込まれる可能性も大いにあるのだ。
11月のサウジアラビア戦(埼玉)から3試合連続スタメン落ちという厳しい現実を踏まえ、タイ戦後の本田は発言を控えた。ハリルホジッチ監督の志向する戦い方に疑問を抱いていることは口にしながらも、「僕の状況が好転してから話せばいい。そのタイミングを考えたい」とまずは自分の状況を改善することを第一に考えていくつもりのようだ。
ミランでの今季終盤は依然として険しい道のりだろうが、次に赴く環境が彼の代表キャリアの命運を左右することは間違いなさそうだ。
(取材・文:元川悦子)
因果応報だな
静かに消えろ、本田
俊介の方がフリーキックとパスがあっただけまだ使えたがな。
本田の存在価値は非常に曖昧。
いつの間にか日本代表で知った
南アW杯のデンマーク戦のFKが全盛期だな 鳥肌立ったし W杯で活躍したしそろそろ代表降りてもええやん コートジボワールの一点目も懐かしいな お疲れ本田
まあ、本田は確かに一時期は日本代表の中心だったのは認める
そもそもの技術に相当差があるよね
寄せられたら前向けないのは相変わらずだが
あれが一番の原因
引用元: http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/mnewsplus/1490840629/
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