初戦のUAE戦で警告を受けながら、最終戦のサウジアラビア戦まで2枚目の警告を受けず、長谷部誠不在時にはキャプテンマークを巻き、最終予選のMVPに名を挙げる識者も多い。
29歳にして充実の時を迎える吉田。そこで、プレミアリーグなど国内外の試合を数多く解説する戸田和幸氏に、その成長ぶりについて語ってもらった。
■センターバックとしてのトータルバランスが高い。
――今回は「センターバック吉田麻也」という選手の能力を正しく評価したい、というテーマでお話ししていただこうと思っています。まず根本的なところなのですが、彼のセンターバックとしての特徴から教えていただけますか?
「プレミアリーグのセンターバックと言えば、少し前で言うとリオ・ファーディナンドやジョン・テリー、現在ではストーンズ、コンパニ、アルデルヴァイレルトなどが代表的な存在だと思いますが、吉田選手も彼らと同じくトータルバランスに優れたセンターバックだと見ています。
身長189cmは日本人としては非常に大きいですが、イングランドではそのサイズがCBとしてのスタンダードとなるので彼の高さ自体が大きな特徴にはなりませんがジャンプのタイミングや落下地点の予測が良いので空中戦にも存在感を見せています。
スピードに関しては、昨シーズン途中にスプリントのスピードが速くなったとのニュースもありましたが確かに最初の10m、それから反転する動きとその後の足の運びは確実によくなってきると感じます。
またセンターバックとしてはプラスアルファの要素になりますが後方から安定した配球ができるのも彼の強みです。
もしセンターバックとしての能力を数値化して図形で表すならば、日本のセンターバックの中では最もバランスの取れた尚且つそのサイズが大きなその選手だと思います。
そして地道なトレーニングやレギュラーとして出場し続けてきた事でその面積が少しずつ広がってきた印象です。
インターナショナルレベルにおいて図抜けた身体能力を持ったCBではありませんが、それを正しく理解した上で頭を使ってプレーすることが出来ています」
つづく
2017/09/18 09:00 number.bunshun.jp
http://number.bunshun.jp/articles/-/828889
――今年に入ってから、吉田選手のサウサンプトンでのプレーパフォーマンスが急激に上がってきた印象を受けます。戸田さんの目にはどう映っていましたか?
「身体的なビルドアップ含め、コンスタントに試合に出られなかった時期に地道に積み上げてきた努力が、前主将のフォンテが移籍したタイミングで訪れたチャンスを掴みにいった時に、一気に花開きはじめたというところでしょうか。
何よりもリーグ戦にコンスタントに出場できるようになって「自分は出来る」というそれまで内に秘めていた思いを、しっかりとピッチの上で証明した事で得られた大きな自信と評価が彼を変えたのだと思います。
昨シーズンの序盤戦は基本カップ戦要員でした。その中で冬にチャンスを掴むことに成功しましたが、当初ファン・ダイクとセンターバックを組んでいた時は、圧倒的な個人能力で存在感を示すパートナーに対し吉田選手はフォロワーとしての役割を担っていました。
そのファンダイクがしばらくして怪我をして以降、彼が最終ラインのリーダーと変わっていく事になりましたがその辺りが彼が一皮むける事に繋がった、変化したタイミングだったのではないかと思います。
ウェストハムに移籍したフォンテからは移籍をする時に『これからは今までよりもっとマヤがリーダーシップを取っていくんだよ』と言われたそうです。それだけ吉田選手が選手達から信頼を得ていたという事だと思いますし、今年1月に現地で話を聞かせてもらった時に見せてもらったのですが、クラブの公認マガジンの表紙に吉田選手が選ばれ彼のロングインタビューが掲載されていました。そういった扱いを受けている点でも、現地での評価と信頼が上がっているのだなと強く感じました」
――吉田選手は現地メディアの取材で英語で応えていますよね。そういった部分も評価にあるのかもしれません。
「きちんとした英語を使いこなせますし、言葉を生かす為のコミュニケーション能力も高いと思います。
またリーダーとしての自覚みたいなものも芽生えつつ無理にそう振舞おうとはしていない、自然体なところも今の評価に繋がっているのだと感じます。
その中でもピッチの上では味方に対し厳しく要求する姿も見られるようになり、それまでには見られなかった自信や風格が少しづつ出てきていますし、ファンダイクが怪我をしたことによりセンターバックを組むパートナーがスティーブンス(23歳)に変わったところからは“オレがやらないと”という引っ張っていく側としての責任と自覚が出てきた。フォロワーからリーダーに変わった事で新たなフェーズに入り始めたタイミングだったのではないでしょうか。
当初はやや不安定で心許ない感もあったセンターバックコンビでしたが、このチャンスは絶対に逃さないという吉田選手の思いの強さとパフォーマンスの高さ、そしてスティーブンスの成長もありリーグカップはファイナルまで進出するという結果も残し素晴らしいシーズン後半となりましたね」
――29歳の誕生日に3年間の契約延長をつかんだというのも、信頼の証拠ですよね。
「そのクラブに加入しただけでなく働きを評価されて契約を延長したわけですから、これはもう素晴らしいの一言です。
冒頭に吉田選手はセンターバックとしての総合力に優れているという話をしましたが、とは言えイングランドのセンターバックに求められるのは“守ってなんぼ”という事です。
これはイングランドに限った話ではありませんが、海の向こうの世界においてセンターバックに何より求められているのは、相手のストライカーを止めること。
とにかく止めることです。
ですから彼自身もセーフティーファーストで難しいことをしすぎないように意識をしている、と話してくれましたし、実際の試合を見ていても繋ぎたいけども繋げなかったら……という場面ではあえてシンプルにクリアをするといった迷いのないはっきりとしたプレーを選択する判断を下すようになっています」
つづく
――昨季はリーグカップ決勝でマンチェスター・ユナイテッドと対戦。イブラヒモビッチとのマッチアップで渡り合う場面もありました。
「相手ストライカーに対して臆することなく正しいタイミングでコンタクト出来るようになってきたし、チャレンジするべきかする格好を見せて下がるかといった判断も洗練されてきましたが、頭で考えて理解出来ていることをピッチ上でその通りに実践できるようになってきたのだと思います。またサウサンプトンというチームはガッビアディーニやタディッチ、ロング、セドリックにバートランドなど一流の選手は揃っていますが所謂スーパーな選手はいません。
ですからプレミアリーグの中ではあくまでもグループとして闘っているチームです。
そういう意味ではサウサンプトンというチームが持つグループで闘うというチームスタイルに於いてセンターバックに求められる役割としてはパス出しの能力、前線と中盤のプレスに連動したポジショニングや戦術的なコーチングといった要素が必要となりますがそれは吉田選手の持つ能力に非常に合致していると思います。
これが例えばイングリッシュスタイルが色濃く残っているレスターやバーンリー、または基本劣勢を強いられる昇格組といったクラブになるとセンターバックに求められる仕事は強靭なフィジカルを持った上で来たボールを跳ね返すことが主な仕事になってきますので仕事の内容は大きく変わります」
――とはいえ、プレミアではマッチアップするストライカーも世界有数の選手たちです。どうしてその中で吉田選手は戦えているんですか?
「例えば第2節のウェストハム戦、後半29分のシーンが象徴的です。左サイドのクレスウェルから入ったクロスを、スティーブンスと吉田選手の間に入り込んだサコにヘディングされ、バーに当たったボールをチチャリートに押し込まれて同点ゴールを決められました。あの状況で吉田選手は展開された状況に対してしっかりスライドしつつサコの事も意識出来ていましたが、それ以上にクレスウェルのクロスのタイミングが少しだけ早くまた質が高かった。展開に対する予測と反応が出来ていてポジショニングもほぼパーフェクトに取れていてもそのほんの少しの遅れやズレが失点に繋がってしまう。それが世界のトップレベルのサッカーだと言えますし、吉田選手が生きている世界の日常だと思います。
たったワンステップ、ほんの少し体の向きを間違ってしまったらやられてしまう、これは以前本人から直接聞いた言葉ですがその世界にいる者だからこその説得力がありました。
例に挙げた試合ではその一瞬を突かれてしまいましたが、そういったレベルのやり取りを日常的に経験できているのは日本人センターバックでは彼一人だけですし、その極めて高いレベルの闘いにおいて着実に成果を挙げられるようになってきたからこそ、3年間の契約延長や8月のクラブ月間MVPに選ばれるといった結果が出ているのだと思います。
これは他のなにを持ってしても補う事が出来ない絶対的な事実であり、世界トップレベルのせめぎ合いの中、彼はまさに生きた経験を日々積み重ねているのです。
そしてそのウエストハム戦では失点した後、終盤には攻撃参加をして自らがPKを獲得するなど最終的にチームを勝利に導いた。
センターバックとしてのパフォーマンスだけでなく、逆境に対するメンタル面でのたくましさも感じる事が出来ました」
写真
これに尽きる
W杯本戦でも間違いなくやらかす
そして人のせいにする
ブラジルで懸命に吉田をカバーして戦犯みたいになった内田可哀想すぎ
吉田や森重に欠けてて釣男や中澤にあったのは責任感
吉田や森重に無くて釣男、中澤にあったのは阿部だろ
あれはダメだが、
守備の約束事とか、クラブと代表で違いすぎるのもあると思う
昨日のユナイテッドを相手にしてもそつなくこなしてた
凄い選手だよ
機動力が違いすぎる
吉田>昌子>三浦>植田>中谷だな。
まさに的確な吉田評
こういうポジショニングが上手いのは日本でいうとダントツで内田、次点長谷部かな
吉田麻也77試合10ゴール
大久保嘉人60試合6ゴール
吉田の得点力wwwwwwwwww
大久保闘莉王中澤時代ってセットプレー蹴るの中村俊輔だったからな
今も中村俊輔いたら吉田はもっと点を取れてるし
取れてない大久保がおかしい
代表しか見てなさそう
引用元: http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/mnewsplus/1506223517/
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