ロシア・ワールドカップ・アジア最終予選のイラク戦。「ハリルJAPAN」は、戦術メカニズムが明らかなノッキングを起こしていた。
プレーが機能していたのは序盤のみ。それ以後、プレッシングは全くはまらず、最終ラインは相手の攻撃に対してずるずると下がり過ぎ、自ら失点を招いた。そして後半は、完全にシステムの不具合に飲み込まれることになった。
サッカーにおける戦術は、精密機械のような一面がある。どこかの回路に不具合が生じることで、全体に決定的な影響を及ぼす。
イラク戦の欠陥は、主に中盤にあったと言えるだろう。中盤が、前線と後衛を繋ぐことができなかった。これによって、チームが機能不全に陥ったのである。
イラク戦での日本代表は、昨年3月のUAE戦や前哨戦のシリア戦で用いた4-3-3ではなく、基本としてきた4-2-1-3(もしくは4-2-3-1)のシステムで挑んでいる。
着目すべきは、中盤の構成にあるだろう。アンカー+2人のインサイドハーフというセットではなく、ダブルボランチを選択。遠藤航、井手口陽介のふたりを先発させている。山口蛍、今野泰幸は故障で、万全ではなかったからだ。
おそらく、ダブルボランチという選択は間違っていなかっただろう。
4-3-3は、戦術システムとしてうまく作動していない。UAE戦は勝利したものの、中盤のバランスは極端に悪かった。UAEがもうひとつ上のクラスの相手だったら、バックラインの前のスペースを利用され、日本の守備はズタズタに切り裂かれていただろう。
相手アタッカーに食いつき過ぎ、裏の空間を明け渡し、下がり過ぎてしまい、前のスペースで自由にさせてしまった。直前のシリア戦も同様と言える。
結局のところ、長谷部誠の不在の影響が顕著に出ている。
長谷部は、前線と最終ラインを繋げる仕事を遂行できる。例えば、CBの前のスペースを埋めるタイミングを捉えるセンスに長ける。判断の質が傑出して高いのは、ドイツ国内リーグや数々の国際大会を勝ち抜いてきた経験にもよるものだろう。
また、立ち位置の違いや予備動作、もしくはボールの置き方というディテールで、味方にプレーアドバンテージを与えられる。
■長谷部が戻ってきて、それで十分と言えるかどうか…
現在の日本代表には、そんな長谷部の代役は見当たらない。
そこで、ハリルホジッチ監督は4-3-3という苦肉の策を絞り出した。しかし、4-3-3は中盤で相手のプレッシャーを受けやすく、相当に練度を高めないと、ラインのコンパクトさを保てない。難易度の高いシステムと言える。
その点、ハリルホジッチがイラク戦で遠藤、井手口のダブルボランチにしたことは次善策だった。もしアンカー+2人のインサイドハーフというセットだったら、もっと酷い破綻が起きていた可能性がある。
凡庸なプレーに終始したが、勝点1は積み重ねた。それは「最悪の事態を回避した」と捉えるべきかも知れない。
ただしこのままでは、日本代表は苦しい戦いを余儀なくされることになる。長谷部がいない状況で、どうやって戦うべきか。その方策を見つけ出さなければならない。
たとえ長谷部が戦列に復帰したとしても、代役が1人も見当たらない状況は、速やかに改善する必要があるだろう。
それに、世界の強豪と戦う上で、長谷部が戻ってきて、それで十分と言えるかどうか……。
禍転じて福となせるか――。現在の長谷部不在は、もうひとつの有効な戦術システムを見つける、絶好の機会とも言える。
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サッカーダイジェスト6/25(日) 14:02配信 文:小宮 良之
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170625-00010000-sdigestw-socc
語るに能わず
イラク戦も最初からポジション弄らず
今野出してれば勝ててた
中村憲剛やら遠藤とか言うんじゃねえだろうな
今回に限らず協会と電通とテレビ局の人気と数字取りが原因
それ中盤小さすぎるし
ハイボール入れられたら一気に破綻するの何回見たよ?
その2人なら井手口と遠藤の方が
攻撃的な柴崎をボランチで使うなら相方はしっかり守備の出来る奴じゃないとダメ
ハリルが寵愛する山口のようにフラフラ上がって迂闊にスペースを空ける選手では務まらない
デュエルへのこだわりさえ捨てれば山口を切って、柴崎や小林祐を生かせる守備的なボランチを相方に選べるんだけどね
柴崎も小林も現状ではトップ下かインサイドハーフでしか使われないだろう
そしてそこには香川という聖域の選手が居るから難しい
よく考えたらだいたい俊さんや遠藤いた頃だったな
引用元: http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/mnewsplus/1498380557/
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